ヤマトイワナを求めて木曽路をたどる
2015/01/19
ひょんなことから宇田さんとヤマトイワナを釣りに行こうという話になった。
木曽路はすべて山の中であると書いたのは島崎藤村だったか。
学生時代によく木曽路を通っていた身からすると今の木曽路は便が良すぎる。
その昔、僕がまだ学生だった頃はコンビニといえばタイムリーという犬のマークのコンビニくらいしかなく、とかく食べ物に苦労した。コンビニより道の駅のほうが多かったのだ。それゆえ夜分に車を走らせていると食糧調達に難儀し、やっと見つけたタイムリーでレンジで温めてもらった決しておいしいとはいえないから揚げを頬張っていた。これがたまらなく美味かった。どうにも感傷的になってしまう美味さだった。
それが今ではそこらにセブンイレブンが立ち並び、いつでもどこでも美味い弁当が手に入るようになってしまった。
これでは島崎藤村も感傷的な小説を書けそうにない。
というわけで木曽。
とりあえず岩魚がいそうな支流を探し回ること小一時間。
やっと見つけた支流に入るも叩かれているせいか魚影が薄い。
30分ほど釣りあがってようやく1尾。
ヤマトイワナっぽい。あくまでぽいというだけ。
しばらく歩くも魚影が薄いので次なる支流を求め移動。
大規模な里川。
周りは田畑だらけでどうにも岩魚はいそうにないがアマゴ狙いでやってみる。
と、意に反して岩魚だらけ。
水温も高く、どうにも岩魚がいそうにない川だけに少々驚く。
宇田さんが24センチのアマゴを釣り上げたのみでどうにもアマゴの姿が見えない。
そうこうしているうちに尺岩魚が釣れた。
紛うことなきニッコウイワナ。
ただ岩魚だらけの川にしては雰囲気が里川っぽく、あまり水も綺麗じゃないので移動。
飯を食ってから更なるサイズアップを目指して本流に移動。
こんな市街地に岩魚がいるなんて少々驚いた。
ただ木曽の岩魚は有名なのかスレている個体ばかり。
いつも行く飛騨川水系とはまるで性格が違うように思えてならない。
イワナ=ダボハゼという先入観を崩してくれる貴重な体験となった。
ラストフィッシュは本流らしくリュウキ60Sで。
宇田さん、遠いところお疲れ様でした。
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