超簡単!初心者向け蛍の撮影方法
2015/06/26
蛍撮ろうぜ!
って事で今回は蛍の撮影方法にまつわる話です。
Contents
蛍撮影をはじめるまえに
蛍という虫を撮影するにあたって少々特殊な撮影技術が必要になります。
ですが技術の前にまずはマナー。
蛍相手にマナーなんてふざけてるとしか思えませんが年々生息場所が減り、インターネット、スマホの普及でもはや穴場と呼ばれるような場所はありません。
つまり蛍をシェアするわけですからやはり相応のマナーは必要になってきます。
ホタル撮影のマナー
マナーといっても蛍に対するマナーと他の人に対するマナーがあります。
そのどちらにも共通することは光源になりそうなものの排除です。
光源、つまりスマートフォンの画面や車のヘッドライトです。
車のハザードランプを焚くとホタルが寄ってくる、なんて話がありますが今は昭和ではなく平成です。顰蹙かうばかりか余計なトラブルの元なのでダメゼッタイ。ハザードかっこわるい。です。
スマートフォン等モバイルデバイスの明かりも同様です。せっかく目の前にホタルがいるわけですから携帯くらい我慢しましょう。
ただ世の中には鳥目などの理由で暗闇での行動が制限され懐中電灯の携行を余儀なくされる方もいるかと思われます。
もし懐中電灯を使用するのであれば赤いセロファンなどを貼って光を赤くしてやれば光の波長の関係から遠くまで光が届きにくくなり余計なトラブルが回避できるかもしれません。
ホタルを撮影しよう!準備編
蛍を撮影するためにはカメラだけでなく他にも機材が必要になってきます。
さっそく紹介していきます。
三脚
まずは三脚。これがないと始まりません。
三脚を選ぶ際に気を付けることは三脚の耐荷重です。
APS-Cサイズの一眼レフやミラーレスであれば総重量1kg前後なので安い三脚で問題ありません。2000円を切るようなもので十分でしょう。
また三脚を持ち歩きたくない人はゴリラポッドでも代用可能です。
ゴリラポッドは僕も使用していますがAPS-Cサイズの一眼レフでしたら問題ありませんし、なにかと便利なので持っておいて損はありません。
リモートコード
三脚の次に必要になってくるのがリモートのレリーズです。
カメラのシャッターを切るのにカメラのシャッターボタンを押さなくて済むアイテムです。
え?そんなの使わなくてもカメラ本体のシャッターボタン押せばいいじゃないかって?いい質問です。
これはブレ防止です。
どういうことかというとカメラのシャッターボタンを直接押すと絶対にブレます。
カメラ本体に触れるわけですから当然ですよね。
そこでリモコン操作によってカメラに触らずともシャッターを切れるようにするわけです。
ちなみにカメラに直接触れずにシャッターを切る方法としてタイマーを使うというテクもありますがストレスが溜まるのでおすすめできません。
さてそんなリモートコードですが各社純正品の対応機種をよく見て買っておきましょう。
水準器
これはどちらかというとあったほうがいいかな、というアイテムです。
蛍を撮影する場所は暗いのでファインダーを覗いただけでは水平がわからない場合が多々あります。そこで水準器の出番です。
僕は暗い場所でも見やすいようにデジタルタイプの水準器を使っています。
単焦点の明るいレンズ
あったほうがいいですがなくても大丈夫です。
蛍を撮影しよう!カメラ設定編
まずダイヤルはマニュアルモードにします。
次にISO自動感度制御をOFFにしてください。
ISOオートがオフになったらISOをマニュアルで設定してやります。
ISOの設定
ISOをいくつに設定するかは非常に難しいところですがまずはお手持ちのレンズと相談して決めましょう。お手持ちレンズの解放f値を確認してください。
f2.8とかf5.6とか書いてあるはずですがその数字の一番小さい数値が開放f値です。
暗いレンズの場合
f3.5やf4から始めるレンズが暗いレンズです。
暗いというのはその名の通り光学的に暗いのでISOを高めに設定してやったほうがベターです。まずはISO800かISO1600あたりに設定しておけば間違いないでしょう。
明るいレンズの場合
f1.4やf2から始まるようでしたら明るいレンズです。
ISO200かISO400くらいに設定してやれば間違いないはずです。
レンズの設定
ホタル撮影ではオートフォーカスが使えません。
マニュアルフォーカスがメインになってきますのでレンズをマニュアルに切り替えてください。
またf値は先述の解放f値に設定してください。
シャッタースピードはバルブに
シャッタースピードの項目にバルブ、もしくはBという項目があるのでそこに設定します。
バルブとはシャッターボタンを押している間だけシャッターが開くというものです。
つまり10秒間押しっぱなしなら10秒間シャッターが開きっぱなしということです。
そうです、このバルブ撮影のために三脚とリモートコードが必要だったわけです。
コンデジの場合は
コンデジの場合リモートコードもバルブ撮影モードも無い場合があります。
そういった場合はできるだけ長いシャッタースピードを選択し、タイマーをセットして撮影しましょう。
間違ってもフラッシュを炊かないようにフラッシュはoffにしましょう。
ホタルを撮影しよう!実践編
上の写真は実際に蛍をバルブ撮影した写真です。
撮影データは
f1.8
ISO400
シャッタースピード18秒
です。つまり18秒間シャッターボタンを押しっぱなしだったわけですね。
シャッターボタンを押す秒数は環境に左右されるので15秒、30秒、60秒と色々な秒数を試してみてください。
ちなみにこのシャッターボタンを押している間に蛍をライトで照らされると以下の写真のようになってしまいます。
見事にライトの光跡が映ってしまいました。
冒頭で光ダメゼッタイと書いたのはこういう事です。
もし付近を車が通りそうな雰囲気でしたら車が通る前にシャッターを閉じてやる必要があります。
もし奇跡的に人も車も全く通らない穴場的な場所であれば思い切って300秒くらいシャッターを開けても面白いかもしれません。ただしその場合はISOを下げたほうがよいでしょう。
撮ったあとは合成してみよう
もしフォトショップをお持ちであれば撮った写真を重ねてやると面白いかもしれません。
クリックで拡大します。
写真を重ねることによってより蛍っぽさが増しました。
フィルムでいうところの多重露光みたいなものですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ざっくばらんではありますが僕なりに色々考えて初心者でもわかりやすいように説明してみました。
とはいったものの写真撮影にはこれといった正解がありません。
この記事があなたのホタル撮影の役に立てたら嬉しいです。
何かわからない点などありましたら答えられる範囲でお答えしますのでお気軽にコメント欄にどうぞ。
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